外国人社員が語る“笑った・泣いた・驚いた”日本の職場体験
はじめに
日本の職場で起きた、忘れられない出来事
日本で働く外国人社員にとって、毎日の仕事の中には、 思わず笑ったり、泣いたり、驚いたりする瞬間が数多くあります。 それらの多くは、仕事そのものよりも、 文化や考え方の違いから生まれています。
日本の職場は、真面目さや規律が重んじられる一方で、 言葉にしない配慮や独特の慣習も多く存在します。 その中で外国人社員は、ときに戸惑いながらも、 日本人なりの優しさや誠実さに触れる場面があります。
本記事では、外国人社員が実際に体験した 「笑った」「泣いた」「驚いた」出来事を通して、 日本の職場の特徴をあらためて見つめていきます。 これらのエピソードは、 外国人受け入れの現場に役立つヒントにもなるはずです。
笑った体験:日本人の真面目さに思わずクスッ
時間厳守・朝礼・書類文化
日本の職場で外国人社員が最初に驚き、 そして思わず笑ってしまったという体験の多くが、 日本人の真面目さに関するものです。 特に、時間や手順を厳守する姿勢は、強い印象を残します。
たとえば、始業時間の数分前には全員がそろっていること、 毎朝行われる朝礼、細かく作成される書類や報告などは、 東南アジア出身者にとって新鮮な光景です。 「そこまで準備する必要があるの?」と感じる場面も少なくありません。
ベトナム人社員からは、こんな声があります。
「会議の前に資料が完璧にそろっていて驚きました。最初は真面目すぎて面白いと思いました」
「朝礼で毎日同じことを確認するのが不思議でしたが、日本らしいですね」
こうした体験は、決して否定的なものではなく、 日本の職場文化を知る中での微笑ましい驚きとして受け止められています。
泣いた体験:厳しさの裏にあった優しさ
注意された日の帰り道
日本の職場で外国人社員が涙を流した経験として多いのが、 仕事中に厳しく注意された日の出来事です。 日本語が十分に分からない中での指摘は、 内容以上に心に重く響くことがあります。
「嫌われたのではないか」「もう信頼されていないのでは」と感じながら、 不安な気持ちで帰り道を歩いたという声も少なくありません。 文化や表現の違いから、注意の意図を正しく受け取れないこともあります。
しかし、その後に届いたフォローの言葉が、
状況を大きく変えたという体験も多く聞かれます。
「帰る前に『期待しているから言ったんだよ』と声をかけられて、涙が出ました」
厳しさの裏にある育てようとする気持ちに気づいたとき、 日本の職場に対する印象は大きく変わります。 この経験は、外国人社員にとって忘れられない出来事となっています。
驚いた体験:職場の“空気を読む”文化
言われないけど察するルール
日本の職場で外国人社員が最も驚き、戸惑いやすいのが、 いわゆる「空気を読む」文化です。 明確な指示がなくても、その場の雰囲気や周囲の動きから 行動を判断することが求められる場面があります。
たとえば、「特に何も言われていないのに残業する雰囲気になっている」 「会議で意見を求められていないから発言しない」といった暗黙のルールは、 外国人にとって分かりづらいものです。 言葉にされない分、失敗して初めて気づくこともあります。
ベトナム人社員からは、こんな声が聞かれます。
「何をすればいいのか分からず、周りの人を見て真似しました」
「後で『分かると思った』と言われて、日本の職場は難しいと感じました」
日本人にとって自然な「察する」文化も、 外国人社員には大きな壁になることがあります。 こうした点を理解することが、 より働きやすい職場づくりにつながります。
東南アジア出身者が感じた日本の職場の良さ
秩序・安全・信頼関係
最初は戸惑うことが多かった日本の職場も、 時間が経つにつれて「働きやすい」と感じるようになった、 という声は東南アジア出身者から多く聞かれます。 その理由として挙げられるのが、秩序・安全・信頼関係です。
仕事の進め方や役割分担が明確で、 ルールが守られている環境は、 慣れてしまえば安心して仕事に集中できる土台になります。 また、安全管理や確認作業が徹底されている点も、 働く側にとって大きな安心材料です。
ベトナム人社員からは、次のような本音が聞かれます。
「最初は細かいと思いましたが、今はルールがある方が安心です」
「日本では約束を守る人が多く、信頼して働けます」
日本の職場文化は、すぐに理解できるものではありませんが、 慣れてくると長く働き続けやすい環境であることが、 外国人社員の実感として語られています。
まとめ:違いを知ることで職場はもっと良くなる
感情のエピソードは相互理解のヒント
外国人社員が日本の職場で経験した 「笑った」「泣いた」「驚いた」という出来事は、 単なる個人の体験ではなく、 文化の違いが表れた貴重なサインでもあります。
日本人にとって当たり前の行動や言葉が、 外国人社員の心に強く残ることがあります。 その背景を知ることで、 お互いの考え方や価値観を理解するきっかけになります。
外国人を受け入れる現場では、 特別な制度や仕組みだけでなく、 日々の声かけや説明、フォローといった 小さな配慮が大きな差を生みます。
感情を伴ったエピソードに耳を傾けることは、 外国人社員との信頼関係を築く第一歩です。 違いを理解し合うことで、 日本の職場はさらに良い環境へと近づいていくでしょう。

