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2026.07.16 コラム

6.2%が外国人|磐田市の製造業が考える採用と地域共生

6.2%が外国人|磐田市の製造業が考える採用と地域共生

6.2%が外国人|磐田市の製造業が考える採用と地域共生

磐田市の総人口は、2026年3月末時点で16万3757人です。そのうち外国人住民は1万214人で、市民全体の約6.2%を占めています。市民のおよそ16人に1人が外国人住民となり、外国人材は地域経済や製造業の現場と切り離せない存在になっています。一方、外国人を採用すれば、人手不足や技術者不足が自動的に解消されるわけではありません。仕事内容と在留資格の適合、日本語による教育、通勤手段、住居、地域生活まで考えなければ、早期退職につながる可能性があります。本記事では、磐田市の人口統計と産業構造を基に、製造業の町で進む外国人定着と、企業が整えるべき採用体制を解説します。

磐田市の外国人住民は1万214人|市民の約6.2%

磐田市が公表した人口統計によると、2026年3月末時点の総人口は16万3757人です。そのうち日本人住民は15万3543人、外国人住民は1万214人となっています。

外国人住民が総人口に占める割合は約6.2%です。全国的に人口減少が進むなか、磐田市では外国人住民が働き手としてだけでなく、地域で暮らす住民、子育て世帯、消費者として地域経済を支えています。

磐田市の地区別外国人住民数
地区 地区人口 外国人住民数 地区人口に占める外国人比率 市内外国人住民に占める割合
磐田地区 8万9898人 5207人 約5.8% 約51.0%
福田地区 1万6277人 1317人 約8.1% 約12.9%
竜洋地区 1万7852人 2194人 約12.3% 約21.5%
豊田地区 2万9452人 1163人 約3.9% 約11.4%
豊岡地区 1万278人 333人 約3.2% 約3.3%
市全体 16万3757人 1万214人 約6.2% 100%

人数で見ると磐田地区が5207人で最も多く、市内の外国人住民の半数以上が暮らしています。一方、地区人口に占める割合では、竜洋地区が約12.3%と高く、住民のおよそ8人に1人が外国人です。

福田地区でも外国人比率は約8.1%となっており、地域によって外国人住民の集中度に大きな違いがあります。市全体の平均値だけでは見えない地域特性を理解することが重要です。

外国人住民数と外国人労働者数は同じではありません。外国人住民には、企業で働いている人だけでなく、子ども、学生、配偶者、就労していない家族なども含まれます。1万214人全員が採用候補になるわけではありません。

なぜ製造業の町・磐田市に外国人住民が多いのか

磐田市では、二輪車、自動車部品、輸送用機械、生産用機械、電気機械など、幅広い製造業が地域経済を支えています。

磐田市の公表資料では、2021年時点で市内従業者の48.0%が第2次産業に従事しています。また、2022年の製造品出荷額等では、輸送用機械器具製造業が全体の49.7%を占めています。

磐田市が「製造業の町」と呼ばれる背景には、完成品メーカーだけでなく、部品加工、金属加工、樹脂成形、機械設備、物流など、多数の関連企業が集積していることがあります。

製造業では、生産量を維持するための現場人員に加え、機械設計、CAD、生産技術、品質管理、設備保全、社内システムなど、専門知識を持つ人材も必要です。

しかし、若手人口の減少や技術者採用の競争激化によって、日本人だけで必要な人材を確保することが難しくなっています。その結果、外国人材の採用や、すでに国内で働く外国人の転職採用を検討する企業が増えています。

外国人材の就職が地域への定着につながる

外国人が磐田市内や周辺企業へ就職すると、勤務先への通勤を考えて市内に住居を確保することがあります。日本での生活が長くなれば、家族を呼び寄せたり、結婚や子育てをしたりする人もいます。

企業での雇用が、外国人本人だけでなく、家族を含めた地域への定着につながることもあります。

外国人住民が地域で生活すれば、住宅、飲食、小売、教育、医療などの需要も生まれます。外国人材は単なる労働力ではなく、地域経済を支える生活者でもあります。

外国人材の採用は、企業内の人手不足対策だけではありません。雇用の安定が地域への定着につながり、磐田市の経済と暮らしを支える可能性があります。

地区別の偏りから見える採用後の課題

外国人住民が磐田地区や竜洋地区などに多く暮らしている背景には、勤務先への通勤、住居の確保、家賃、知人や家族の存在、生活用品を購入できる店舗など、複数の事情があると考えられます。

企業が外国人材を採用するときは、給与や仕事内容だけでなく、採用後の生活が実際に成り立つかを確認する必要があります。

通勤手段が確保できなければ働き続けられない

磐田市内の工場や事業所には、鉄道駅やバス停から離れた場所もあります。日中は公共交通機関で通勤できても、早朝勤務や夜勤の時間帯には利用できない場合があります。

採用前には、次の項目を確認しておくことが重要です。

  • 自宅から勤務先までの距離
  • 公共交通機関の運行時間
  • 自転車や原付で通勤できるか
  • 普通自動車運転免許を持っているか
  • 会社の送迎制度を利用できるか
  • 悪天候時にも通勤できるか

求人条件が良くても、毎日の通勤が大きな負担になれば、長期定着は難しくなります。

住居の確保が入社時期に影響する

国内在留の外国人材を転職採用する場合、現在の住居から通勤できないケースがあります。転居が必要になれば、賃貸契約、保証人、初期費用、家具や家電の準備などが必要です。

企業が住居を用意する義務がない在留資格であっても、不動産会社の情報を案内する、外国人対応が可能な窓口を紹介するなど、無理のない範囲で支援できる体制があると入社が円滑になります。

家族の生活も定着に影響する

配偶者や子どもと暮らす外国人の場合、本人の仕事だけでなく、子どもの学校、保育園、病院、日本語学習、行政手続なども定着に影響します。

企業が家族の問題をすべて解決する必要はありません。しかし、相談先が分からない状態を放置すると、本人が仕事に集中できなくなったり、家族の事情によって退職したりする可能性があります。

必要に応じて磐田市の外国人情報窓口、日本語教室、国際交流関係の窓口などを案内することが有効です。

外国人材の定着は、職場だけで決まりません。通勤、住居、家族の生活、地域とのつながりが安定して初めて、長期的に働ける環境が整います。

外国人材の採用と地域定着で企業が準備すべき6つのこと

外国人材の採用では、地域に外国人住民が多いという理由だけで採用を進めるのではなく、自社の仕事内容と候補者の能力が合っているかを確認する必要があります。

1.任せる仕事を具体的にする

「製造業で働く人が足りない」という状態では、適した人材を探せません。

機械設計、CAD、生産技術、品質管理、システム開発、インフラ運用など、担当してもらいたい仕事を具体化します。

使用するソフト、扱う製品、必要な経験、顧客対応の有無、日本語で作成する書類なども整理すると、採用後のミスマッチを減らせます。

2.在留資格と仕事内容を一致させる

外国人は、保有する在留資格によって就労できる仕事が異なります。採用前には、在留カードの在留資格、在留期限、就労制限を確認します。

在留資格「技術・人文知識・国際業務」で採用する場合は、候補者の学歴、専攻、職務経験と、入社後に担当する専門業務との関連性が重要です。

技人国ビザは、製造ラインの組立、加工、検査、梱包などの単純作業を主業務として担当するための在留資格ではありません。

3.実務で必要な日本語力を確認する

日本語能力試験の級だけで、仕事上の日本語力を判断することはできません。

図面や仕様書を読めるか、上司の指示を理解できるか、不明点を質問できるか、メールや報告書を書けるかなど、実際の仕事に合わせて確認します。

4.通勤と住居を採用前に確認する

勤務地、始業時刻、終業時刻を伝え、現在の住居から通勤できるかを確認します。

転居が必要な場合は、いつまでに住居を決める必要があるか、入社日に間に合うか、初期費用を本人が準備できるかを確認します。

5.教育担当者と定期面談を設定する

入社後に誰が仕事を教えるのか、困ったときに誰へ相談するのかを明確にします。

写真や図を使ったマニュアル、短く具体的な日本語、作業内容の復唱確認などを取り入れると、外国人だけでなく日本人の新人教育にも役立ちます。

入社後1週間、1か月、3か月などの節目に面談し、仕事内容、労働条件、人間関係、通勤、生活面に問題がないか確認します。

6.地域の支援窓口と連携する

磐田市では、多言語による生活情報の提供、外国人情報窓口、日本語教育、動画による情報発信などが行われています。

また、自治会、企業、国際交流協会、教育関係者、外国人市民などで構成される多文化共生社会推進協議会が設置されています。

企業だけでは対応が難しい生活上の問題については、行政や地域の支援機関へつなぐことも重要です。

採用時に在留資格と能力を確認し、採用後は教育、通勤、生活、評価まで考えることが、外国人材の長期定着につながります。

磐田市や静岡県内で、CAD、機械設計、ITなどを担う外国人材をお探しの企業様は、外国人技術者の採用相談フォームよりお問い合わせください。

まとめ|外国人採用を磐田市の地域経済の持続性につなげる

磐田市では、2026年3月末時点で1万214人の外国人住民が暮らしています。市民全体の約6.2%を占めており、外国人住民は地域社会にとって身近な存在です。

特に磐田地区には5207人、竜洋地区には2194人が暮らしています。竜洋地区では外国人比率が約12.3%となっており、地域によって外国人住民の集中度に大きな違いがあります。

磐田市は輸送用機械を中心とした製造業が集積する地域です。今後も、生産現場だけでなく、機械設計、CAD、生産技術、品質管理、ITなどの専門分野で外国人材を採用する機会が広がる可能性があります。

ただし、外国人住民が多いことと、自社に適した人材を採用できることは別問題です。

在留資格、職務経験、日本語力、仕事内容、通勤、住居、教育体制、公平な評価を総合的に確認し、企業と本人の双方に無理のない採用を行うことが重要です。

株式会社SAITORAIでは、日本国内に在留するベトナム人をはじめとした東南アジア出身の技術・人文知識・国際業務の外国人材を中心に、正社員採用を検討する企業様への人材紹介を行っています。

CADエンジニア、機械設計エンジニア、業務系システムエンジニア、WEB・オープン・アプリ開発、サーバー・ネットワークエンジニアなど、求人内容と候補者の職務経験、日本語力、学歴、在留資格を確認したうえでご紹介します。

なお、製造ラインの組立、加工、検査、梱包などを主業務とする人材の紹介は行っておりません。磐田市や静岡県内で、専門知識や技術を生かして働く技人国人材をお探しの場合はご相談ください。

磐田市・静岡県内で外国人技術者をお探しの企業様へ

CAD、機械設計、IT、社内システムなど、
専門業務を担う国内在留の技人国人材をご紹介します。
求人内容と候補者の経験を確認し、無理なマッチングは行いません。

外国人技術者の採用について相談する

出典: 磐田市「磐田市の人口令和7年度」

磐田市「グラフでみる磐田市のすがた」

磐田市「多文化共生の取り組み」

磐田市「多文化共生・国際交流」

磐田市「第4次磐田市多文化共生推進プラン」

出入国在留管理庁「在留資格『技術・人文知識・国際業務』」

外国人住民数と地区別人口は2026年3月末時点です。産業構成に関する数値は、磐田市が公表している各調査時点の統計に基づいています。外国人住民数には、就労者以外の子ども、学生、配偶者、家族なども含まれます。

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