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2025.02.04 コラム

ベトナム人採用で意識したい6つのポイントと事例をご紹介

SAITORAIブログ - ベトナム人採用で注意すること

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外国人材と日本企業を繋ぐ情報をお届けします

ベトナム人採用で意識したい6つのポイントと事例

これまで多くのベトナム人求職者様とお話ししてきたこと、実際にベトナムへ出向き肌で感じたこと、日々ベトナム人と共に働くことで見えてきた発見もあります。そうした経験から、日本企業がベトナム人材を採用する際に注意すべきポイントについて、実例を交えつつお伝えします。

1. 温かい人間関係を好む

ベトナム人は人間関係をとても重視します。
具体的には、家族のように接してくれる社長や社員がいる職場を好みます。
日本でも関東、関西、沖縄など出身地によって特徴や傾向に違いがあるのと同じく、北部出身、南部出身で温度差の違いはありますが、日本人がかつて持っていたような温かい人情を持っている方がとても多いです。
意外にも面接時においては、家族や出身、結婚に関するプライベートな情報を聞いても問題視されません。
ただし、聞き方に注意が必要です。
懐疑的な目線を持って話すことや、減点法を意識したテクニカルな質問の仕方は心の内を見抜かれます。
在日外国人全般に当てはまる傾向ですが、言葉が十分に理解しきれない中で経験を積んでいるので、雰囲気を察する能力が磨かれています。
よりお互いを知り合い仲良くなるために、しっかり向き合い、話を聞くことを心がけると喜ばれます。

最近ご紹介した求職者の事例では、首都圏の大手ホテルへ内定をもらっていたにも関わらず、熱く面倒見の良い兄貴的存在感を持つ支配人のいる地方の旅館へ就職したケースがありました。
報酬や立地面では好条件の内定を辞退してしまったのです。
社長や経営陣、現場リーダーの人柄次第では中小企業でも優秀な人材を雇用することが可能なのです。

2. 中小企業の優位性

上記の様にリーダーの兄貴的存在感1つで優秀な人材採用に成功した事例もありますが、ベトナムの方は日本企業を熟知しているわけではありません。
世界的な知名度を持つ企業については見方も変わりますが、職場環境次第では大企業も中小企業もフラットに見られる傾向にあります。
そのため、知名度に関わらず小さな企業様でも高学歴の新卒を採用しているケースが多くあります。
実際に私共が見た事例では、母国で都心の裕福な家庭に育ち、一流大学を卒業。その後来日して専門学校へ通い小さなリゾートホテルへ就職ということもありました。
就職した本人は、ゲストと距離の近い小さなホテルの方が、日本人のおもてなしが身に付くといった目線を持っていてると話していました。
知らぬが故に、自頭で考え本質を見抜いてしまったのでしょう。

余談ですが、私がベトナムに行った際に街中でリサーチした知名度の高い日本企業はホンダ、ヤマハです。
首都ハノイは人口700万人に対してバイク500万台という普及率を誇り、日本のバイクは高額だが丈夫と好まれています。
食品部門では味の素、エースコックが有名です。コンビニで味の素1kgパックが陳列されていたり、エースコックのフォーの乾麺が沢山置いてあります。

3. 内定辞退に注意

採用の事例をいくつかご紹介しましたが、日本人採用と同じく内定辞退が起きるケースがあります。
他の人材紹介会社様でも経験されたことがあるとお聞きしていますが、内定から入社までの期間が長すぎると辞退することがあるので注意が必要です。
辞退の理由はすぐに入社出来る会社に内定をもらったからです・・・。
多くの場合、両親へ毎月仕送りをしていることや、在日歴が浅いと貯金も少ないのも事実です。
人によっては、働いていない期間が出来ると金銭的に苦しくなってしまうという事情も考慮してあげる必要があります。
また、次回ビザ更新時には確実に不利になり、最悪更新不可となる可能性があることも外国人労働者は皆さんは周知しています。
面接→内定→入社までのスケジュールは、できるだけ短縮していく方向で採用計画を立てることをオススメします。

4. 面接回数は少なく

採用するにあたって、2次面接、3次面接を行うことも稀にありますが、これらの面接方法を嫌います。「1次面接では素直に自分を出して話をしたのに信じてくれていないんだ・・・」と考えます。
特に3次面接に対してはほぼ100%ネガティブな印象を与えます。
経験上、面接の辞退者も増える傾向にあります。
日本人採用のトレンドも面接回数の多い企業は不利な傾向にあるので、対策出来ている企業様は増えています。
求職者様の熱意は鮮度が命。エントリーから面接までの期間を短く、面接当日に合否を出すくらいでちょうどいいでしょう。
就職活動中はたくさんの求人情報をリサーチするため、他にいい条件の仕事先が見つかったなど、心変わりしやすい時期でもあります。

5. 面接の遅刻は許容範囲?

時々面接に遅刻する方がいます。
ベトナムは伸び盛りの発展途上国です。しかし都心部は発展しても郊外の開発はまだまだこれからの国です。
それ故に日本の様な時間厳守の文化が確立されておらず、交通機関も定刻通りに動くものが飛行機以外はありません。バスも基本的に遅延ばかりです。郊外では乗客が集まり次第出発するタイプのバスもまだ現役です。
時間厳守の文化がない。これは当初私も衝撃的なカルチャーショックを受けた記憶があります。
この部分はある程度の許容が必要かもしれません。
もちろん、時間厳守の概念を頭では理解できているので、働き始めても遅刻ばかりという話は聞きません。

6. 語学力と実力の関係

日本語が流暢な外国人はそれだけで優秀に見えてしまいます。
しかし、ベトナム人同士で話をしてもらうと意外にも評価が高くないことは往々にしてあります。
これは私がベトナム人と一緒に働いているからこそ見えたことです。
接客などコミュニケーション能力が問われる場合は最低限のスキルとして語学力が必要ですが、「日本語が上手い」=「仕事ができる」は絶対ではありません。
働く意欲ある求職者を雇用することが出来たら、面接時は日本語能力が低かったとしても1年後には見違えるほど日本語が上達していたりします。
人知れず、語学を勉強しているんです。
今はまだ高卒、大卒ほどの若いベトナム人が沢山来日している段階です。
即戦力も大切ですが、金の卵を見つけ出し育てる。そんな意識が必要だと捉えています。

まとめ

外国人採用が定着し始めた時代に入りましたが、まずは1人でも社内に外国人を入れて、受け入れ態勢を構築していくことは、新しい時代を生き抜くための大きな武器になること間違いありません。
今回も最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!

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