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2026.07.19 コラム

人材確保が急務|静岡県東部で外国人採用は広がるか?沼津・三島・富士の可能性

人材確保が急務|静岡県東部で外国人採用は広がるか?沼津・三島・富士の可能性

人材確保が急務|静岡県東部で外国人採用は広がるか?沼津・三島・富士の可能性

静岡県の外国人雇用というと、浜松市や磐田市など、西部地域の製造業を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、沼津市、三島市、富士市を中心とした静岡県東部でも、若手技術者、設計者、IT人材、管理部門の経験者などを確保できず、採用対象を広げる必要性が高まっています。静岡県も、外国人材の受け入れと定着を支援する相談窓口を設置し、東部・伊豆地域を含む県内4地域で出張セミナーを実施しています。今後、静岡県東部で外国人採用を広げるには、単なる人手不足の穴埋めではなく、地域の産業に必要な専門人材を、適正な在留資格で採用する視点が重要です。

静岡県東部でも外国人材の受け入れ支援が本格化

静岡県は、県内企業や事業所からの外国人材の受け入れ、雇用、定着に関する相談に対応するため、外国人材受入相談窓口を設置しています。

2026年度の相談窓口は6月1日に開設され、電話、メール、オンラインによる個別相談のほか、企業や団体への講師派遣、オンラインセミナー、出張セミナーなどを実施しています。

出張セミナーの開催地域には、西部、中部だけでなく、東部地域と伊豆地域も含まれています。外国人材の受け入れ支援が、県西部の製造業地域に限定されたものではないことが分かります。

また、静岡県は、外国人材を初めて採用する企業に対し、社内の受け入れ体制を確認する雇用環境診断や、留学生などの就業体験を活用した社内体制整備支援も行っています。

外国人材を雇用したいものの、在留資格、社内教育、生活支援、職場定着について何から始めればよいか分からない企業を、行政としても支援する流れが強まっています。

静岡県東部の雇用情勢
項目 2026年5月 数字を見る際の注意点
東部地域の有効求人倍率 1.00倍 東部地域全体の平均であり、職種別の採用難易度とは異なります。
ハローワーク沼津管内の有効求人倍率 1.09倍 求人と求職の全体的なバランスを示す数字です。
県内の専門的・技術的職業 1.61倍 技術者などは、事務職などと比べて人材を確保しにくい傾向が見えます。

東部地域の有効求人倍率は1.00倍ですが、この数字だけを見て「人手不足ではない」と判断することはできません。

求人倍率は、事務、営業、技術、介護、製造などをまとめた地域全体の平均です。実際には、専門的・技術的職業、建設、介護など、職種によって求人と求職の差は大きく異なります。

特に、設計、IT、生産技術、設備、インフラなど、一定の経験や知識が必要な職種では、求人を出しても条件に合う応募者が集まらない企業があります。

沼津市も、2026年度からの商工業振興ビジョンで、商業や工業の振興、新たな産業の創出とともに、労働人材の確保と育成を基本方針の一つに掲げています。

静岡県東部の外国人採用は、すでに一部企業だけの特殊な取組ではありません。行政も受け入れと定着を支援しており、企業側が具体的な採用準備を始める段階に入っています。

沼津・三島・富士で外国人材を検討できる仕事

静岡県東部は、地域によって産業の特徴が異なります。

富士市には紙・パルプ、化学、輸送用機械、金属、機械などの製造業が集積しています。沼津市には製造業、卸売・小売業、サービス業、水産業、観光関連産業などが幅広く存在し、三島市周辺には交通利便性を生かした事業所や営業・管理機能もあります。

そのため、外国人材の採用を検討できる職種も、製造ラインの現場作業だけではありません。

富士市を中心とした製造・技術分野

富士市には、2023年の経済構造実態調査で896の製造業事業所があり、製造業の従業者数は3万4578人です。

製造業事業所の98%は、従業員300人以下の中小企業とされています。中小製造業では、若手人材の確保や、熟練社員から次世代への技能伝承が課題になっています。

外国人の専門人材を採用できる可能性がある職種には、次のようなものがあります。

  • 機械設計エンジニア
  • 電気・電子設計エンジニア
  • CADオペレーター
  • 生産技術
  • 品質管理・品質保証
  • 設備設計・設備管理
  • 研究開発
  • 社内システム開発・運用

技術者不足が続く中小製造業では、国内在留の外国人技術者まで採用対象を広げることで、経験者や若手人材と出会える可能性があります。

沼津・三島周辺のIT・営業・管理分野

沼津市の産業は、製造業だけに大きく偏らず、卸売・小売、サービス、観光、水産、工業など、幅広い業種によって支えられています。

このような地域では、次のような専門職でも外国人材の活用を検討できます。

  • 業務系システムエンジニア
  • WEB・オープン系エンジニア
  • アプリ開発エンジニア
  • サーバー・ネットワークエンジニア
  • 社内システム担当
  • 海外営業支援
  • 通訳・翻訳
  • 貿易事務
  • 外国人顧客向けの企画・マーケティング

ただし、会社の業種だけで技人国ビザの対象になるかを判断することはできません。

例えば、製造会社で採用する場合でも、機械設計やシステム開発を担当するのか、製造ラインの単純作業を担当するのかによって、必要な在留資格は異なります。

在留資格「技術・人文知識・国際業務」は、製造ラインの組立、加工、検査、梱包などの単純作業を主業務として担当するための在留資格ではありません。本人の学歴、専攻、職務経験と、実際に任せる専門業務との関連性が必要です。

静岡県東部で技人国人材を採用するメリット

日本国内には、大学や専門学校で機械、電気、設計、情報処理、経営、国際関係などを学び、日本企業で働いている外国人材がいます。

現在の会社で経験を積み、より専門性を高めたい人や、担当できる仕事の幅を広げたい人、静岡県内への転居を検討できる人もいます。

採用対象を日本人だけに限定せず、国内在留の技人国人材まで広げることで、企業には次のようなメリットがあります。

採用候補者の母数を広げられる

日本人技術者だけを対象に求人を出し続けても、応募者が集まらない場合があります。

外国人材まで対象を広げることで、CAD、機械設計、システム開発、ネットワークなどの経験を持つ人材と出会える可能性が高まります。

若手人材の採用につながる可能性がある

外国人材の中には、日本語学校、専門学校、大学を卒業した後、日本企業で実務経験を積んでいる20代から30代の人材もいます。

年齢構成が高くなっている技術部門では、将来の中核人材として育成できる可能性があります。

中小企業でも仕事内容を魅力として伝えられる

外国人材の全員が、知名度の高い大企業だけを希望しているわけではありません。

どのような製品に関われるか、どの技術を学べるか、どこまで仕事を任せてもらえるか、将来どのような役割を目指せるかを重視する人材もいます。

中小企業では、設計から製造、顧客対応まで幅広い工程に関われることや、経営者や責任者との距離が近いことが、求人の魅力になる場合があります。

海外対応や外国人社員との連携にも生かせる

外国人技術者が、母国語や英語、日本語を使える場合、海外拠点、仕入先、外国人顧客との連絡で能力を発揮することがあります。

また、既に外国人社員が在籍する企業では、新入社員への説明や相談対応を補助できる可能性もあります。

ただし、同じ国籍だからという理由だけで、通訳や生活支援を当然のように任せてはいけません。追加の役割を担ってもらう場合は、本人の意思を確認し、評価や手当に反映する必要があります。

外国人採用の価値は、単に応募者を一人増やすことではありません。専門知識、若さ、語学力、海外経験など、企業に不足している能力を持つ人材を採用できる可能性が広がることにあります。

東部・伊豆ならではの採用と定着の課題

静岡県東部で外国人材を採用する際には、在留資格や職務経験だけでなく、地域の交通事情や生活環境も確認する必要があります。

求人条件が本人の希望に合っていても、毎日の通勤や生活が成り立たなければ、長期的な定着は難しくなります。

勤務地によっては自動車通勤が必要になる

沼津市、三島市、富士市には鉄道やバスがありますが、工場、事業所、工業団地の場所によっては、公共交通機関だけでは通勤しにくい場合があります。

特に、早朝勤務、夜勤、交替勤務がある職場では、始業時刻や終業時刻に利用できる交通手段が限られます。

採用前には、次の項目を具体的に確認しましょう。

  • 現在の住居から勤務先までの距離
  • 鉄道やバスの始発・終発時刻
  • 自転車や原付で安全に通勤できるか
  • 普通自動車運転免許を持っているか
  • 自家用車を用意できるか
  • 転居が必要になるか
  • 会社の駐車場や送迎制度を利用できるか

県東部以外から転居する場合は住居確保が必要

国内在留の外国人材であっても、現在は愛知県、神奈川県、東京都など、県外で働いている場合があります。

静岡県東部の企業へ転職するには、住居探し、賃貸契約、引っ越し、家具や家電の準備が必要です。

企業が住居を用意する義務がない場合でも、外国人対応が可能な不動産会社を案内する、入社日までの予定を一緒に確認するなど、無理のない範囲で支援できると入社が円滑になります。

仕事の説明が曖昧だと早期退職につながる

「設計の仕事」と聞いて入社したものの、実際には補助作業や現場作業ばかりだった場合、本人は採用時の説明と違うと感じます。

求人票や面接では、担当業務、使用するソフト、扱う製品、顧客対応の有無、研修内容、将来の役割まで具体的に説明することが重要です。

日本語力は資格ではなく実務で確認する

日本語能力試験の級は参考になりますが、仕事上の日本語力を完全に判断できるものではありません。

面接では、過去の職務経験を日本語で説明してもらう、図面や製品について質問する、トラブル発生時の報告方法を確認するなど、実際の仕事に近い方法で見極めます。

受け入れ経験が少ない企業ほど担当者を決める

初めて外国人材を採用する企業では、採用担当者、現場責任者、教育担当者の認識が一致していないことがあります。

在留資格上の仕事内容、採用理由、本人の経験、日本語力、入社後の教育計画を社内で共有し、誰が何を担当するのかを決めておきましょう。

外国人材に関する問題を、現場の一人の社員だけに任せるのではなく、企業として受け入れる体制を作る必要があります。

外国人材の定着は、給与だけで決まりません。仕事内容、通勤、住居、教育、評価、将来のキャリアがつながっていることが重要です。

沼津、三島、富士をはじめとした静岡県東部で、CAD、機械設計、ITなどを担う外国人材をお探しの企業様は、技人国人材の採用相談フォームよりお問い合わせください。

まとめ|静岡県東部の外国人採用は専門人材から広がる

静岡県は、東部・伊豆地域を含む県内4地域で、外国人材の受け入れと定着を支援する出張セミナーを実施しています。

行政による相談窓口、社内環境診断、受け入れ体制整備支援も行われており、外国人採用は西部地域だけの課題ではありません。

静岡県東部には、富士市を中心とした製造業、沼津市の幅広い商工業、三島市周辺の事業所などがあり、機械設計、CAD、生産技術、IT、社内システム、通訳、海外対応などの専門人材を活用できる可能性があります。

特に富士市では、896の製造業事業所があり、その98%が従業員300人以下の中小企業です。若手人材の確保や技能伝承を進めるうえでも、外国人技術者は採用候補の一つになります。

ただし、人手不足だからという理由だけで外国人材を採用してはいけません。

任せる専門業務を明確にし、その仕事に合う在留資格、学歴、職務経験、日本語力を持つ人材を選ぶことが重要です。

採用後は、通勤と住居、教育担当者、分かりやすい業務説明、定期面談、公平な評価、将来のキャリアまで考える必要があります。

株式会社SAITORAIは、静岡県東部を拠点として、日本国内に在留するベトナム人をはじめとした東南アジア出身の技術・人文知識・国際業務の外国人材をご紹介しています。

CADエンジニア、機械設計エンジニア、業務系システムエンジニア、WEB・オープン・アプリ開発、サーバー・ネットワークエンジニアなど、求人内容と候補者の職務経験、日本語力、学歴、在留資格を確認したうえでご紹介します。

なお、製造ラインの組立、加工、検査、梱包などを主業務とする人材の紹介は行っておりません。沼津、三島、富士をはじめとした静岡県東部で、専門知識や技術を生かして働く技人国人材をお探しの場合はご相談ください。

沼津・三島・富士で外国人技術者をお探しの企業様へ

CAD、機械設計、IT、社内システムなど、
専門業務を担う国内在留の技人国人材をご紹介します。
求人内容と候補者の経験を確認し、無理なマッチングは行いません。

技人国人材の採用について相談する

出典: 静岡県「外国人の就業支援について」

静岡労働局「静岡県内の最近の雇用情勢(令和8年5月分)」

富士市「中小企業の技能を後世へ~製造業デジタル技能伝承~」

沼津市「沼津市商工業振興ビジョン」

出入国在留管理庁「外国人労働者に関する制度概要」

求人倍率は2026年5月時点、富士市の製造業事業所数と従業者数は2023年経済構造実態調査に基づく数値です。在留資格の許可や更新は、実際の仕事内容、学歴、職務経験、雇用条件などを基に個別に審査されます。

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